国の補助:家庭用の生ごみ処理機の購入補助は市区町村の制度です。国の全国一律の補助は確認できませんでした。
いくら:確認した14自治体では購入額の1/2が大半。上限は1万〜3万5千円で、2万円がいちばん多い。
申請の順番:多くは買ってから申請。ただし札幌市・福岡市(電動)・熊本市・岡山市は買う前の申込が必要です。
締切:14自治体のうち9つは2026年度の受付を終了(10月5日時点)。予算がなくなると年度の途中で終わります。
自分の市や区に補助金はあるのか、いくら出るのか、買う前に何をすればいいのかを知りたい。
この記事では、自治体の公式ページで確認できた内容だけで、生ごみ処理機の補助金を整理します。
情報はすべて2026年10月5日時点のものです。
前半で、補助の仕組みと、14の自治体の金額・条件を表で比べます。
後半で、申請の順番、機種の選び方の観点、よくある失敗を説明します。
全国のすべての市区町村を調べた記事ではありません。
表にない自治体の探し方も、手順で紹介します。
- 生ごみ処理機の補助金とは|市区町村が購入費の一部を出す制度
- 国の補助はある?|家庭用は市区町村の独自事業
- 自治体の生ごみ処理機補助金一覧|2026年度(令和8年度)
- いま申し込める自治体|10月以降の受付
- 補助の対象になる条件|自治体の要綱でよく出てくるもの
- 補助の対象になる金額|ポイント・送料・付属品は除かれることが多い
- 申請の順番|「買ってから」と「買う前に」の2つの型
- 型1|購入後に申請する(文京区・千葉市など)
- 型2|購入前に申し込む(札幌市・福岡市・熊本市・岡山市)
- 表にない自治体の補助金の探し方
- 生ごみ処理機の選び方の観点|方式の違いと補助の対象
- 選ぶときに確かめたいこと
- 生ごみ処理機の補助金でよくある失敗
- 生ごみ処理機の補助金についてよくある質問
- まとめ|買う前に「自分の市区の順番」を確認する
生ごみ処理機の補助金とは|市区町村が購入費の一部を出す制度
生ごみ処理機の補助金は、家庭から出る生ごみを減らすための制度です。
市区町村が、処理機やコンポスト容器を買った住民に、購入費の一部を補助します。
目的は、燃えるごみに出される生ごみの量を減らすことです。
福岡市や熊本市は、生ごみが燃えるごみの約3割を占めると説明しています。
制度の名前は自治体ごとに違います。
「購入費補助金」「購入費助成」「設置費補助金」などと呼ばれています。
国の補助はある?|家庭用は市区町村の独自事業
家庭用の生ごみ処理機について、国が全国一律で購入費を補助する制度は確認できませんでした。
この記事で確認した14の自治体も、すべて市や区の要綱にもとづく制度です。
そのため、同じ処理機を買っても、住む場所で補助の有無も金額も変わります。
補助がない市区町村もあります。
なお、事業者向けの制度は別にあります。
たとえば仙台市には、店舗や工場の生ごみ処理機に向けた事業系の補助があります。
この記事は、家庭で使う処理機の補助だけを扱います。
お店や会社で使う処理機は、各自治体の事業者向けの窓口で確認してください。
自治体の生ごみ処理機補助金一覧|2026年度(令和8年度)
政令市と東京23区を中心に、公式ページで2026年度の内容を確認できた14の自治体をまとめました。
金額は電動の生ごみ処理機の場合です。

政令市・中核市など
東京23区
表を見ると、2つのことが分かります。
1つ目は、受付を終えた自治体が多いことです。
14のうち9つが、10月5日の時点で2026年度の受付を終えていました。
杉並区は、4月10日に更新したページで、すでに終了を案内していました。
2つ目は、金額より「順番」の違いが大きいことです。
買う前に申し込まないと対象にならない市が、14のうち4つありました。
いま申し込める自治体|10月以降の受付
10月5日の時点で、受付が続いている自治体を見ていきます。
どれも予算に達すると終わるので、早めの確認が必要です。
札幌市は、後期の申込を10月8日午前8時から10月30日まで受け付けます。
募集台数は当初の89台から151台に増えました。
応募が台数を超えると抽選です。
当選者には11月13日までに「助成決定通知書」が送られます。
札幌市は、この通知を受ける前に買った処理機を対象にしません。
申し込んだだけで買ってしまわないよう注意が必要です。
さいたま市は、第3期を10月1日から12月28日まで受け付けています。
対象は、4月1日から12月28日までに買った処理機や処理容器です。
締め切りの後に審査と抽選があり、結果は2027年1月下旬に送られます。
郵送の場合も12月28日必着です。
千葉市は、受付期間を4月1日から2月末日までとしています。
上限3万5千円は、確認した14自治体の中でいちばん高い額です。
江東区は先着順で受付中、柏市も予算がなくなるまで受け付けています。
江東区は電動式だけが対象で、購入後6か月以内に申請します。
補助の対象になる条件|自治体の要綱でよく出てくるもの
条件の細かい点は自治体ごとに違います。
それでも、要綱には共通してよく出てくる項目があります。
補助の対象になる金額|ポイント・送料・付属品は除かれることが多い
補助額を計算するもとの金額にも、決まりがあります。
多くの自治体は「本体の購入金額」だけを対象にしています。
送料、設置の作業費、保証料、振込手数料は、対象外とする自治体が多いです。
ポイントやクーポンで値引きされた分も、多くの自治体で除かれます。
文京区の計算例を紹介します。
24,900円のコンポスト化容器を、8,000円分のポイントを使って買った場合です。
24,900円から8,000円を引いた16,900円が対象で、その半分は8,450円です。
100円未満を切り捨てて、補助額は8,400円になります。
札幌市は、税込ではなく税抜の本体価格の半分です。
千円未満を切り捨てるので、税抜19,000円の処理機なら補助額は9,000円です。
端数の切り捨て方も、市区で違います。
100円未満の市区と、千円未満の市区があります。
申請の順番|「買ってから」と「買う前に」の2つの型
生ごみ処理機の補助でいちばん大事なのは、申請の順番です。
確認した自治体は、大きく2つの型に分かれました。

型1|購入後に申請する(文京区・千葉市など)
多くの自治体はこの型です。
処理機を買って、領収書などを添えて申請します。
この型でも、予算に達すると受付が終わります。
買った時点では受付中でも、申請が届く前に終わることがあります。
鹿児島市は、書類が課に届くまでの間に受付が終わる場合がある、と注意しています。
電話やメールでの事前予約も受けていません。
さいたま市は、期間ごとに申請を集めて抽選します。
そのため、条件を満たしていても、補助を受けられないことがあります。
型2|購入前に申し込む(札幌市・福岡市・熊本市・岡山市)
この型では、買う前の手続きが必要です。
先に買ってしまうと、領収書があっても対象になりません。
福岡市の電動処理機も、同じ考え方です。
要綱では、事前認定の通知を受けた後に買ったものを対象にしています。
熊本市は、買う前に電話や専用フォームで仮予約をします。
申請書類が届いてから、市内の販売店で買います。
書類の提出期限は、申請書が届いてから2か月後の月末です。
期限までに届かないと、自動的にキャンセル扱いになります。
岡山市は「必ず購入前に申請してください」と明記しています。
申請から補助の決定までは、約3〜4週間かかると案内していました。
表にない自治体の補助金の探し方
ここで紹介したのは、全国の市区町村のごく一部です。
自分の市区町村の制度は、次の手順で探せます。
メーカーのサイトで、自治体の助成金を検索できる場合もあります。
パナソニックの家庭用生ごみ処理機のページにも、自治体を選んで調べる機能があります。
ただし、メーカーのページは最新とは限りません。
パナソニック自身も、最新の情報は自治体のホームページで確認するよう書いています。
補助金を紹介するまとめサイトも同じです。
申し込む前に、必ず自治体の公式ページで年度と受付状況を確かめてください。
生ごみ処理機の選び方の観点|方式の違いと補助の対象
家庭用の生ごみ処理機には、主に3つの方式があります。
ここでは、自治体の説明をもとに、仕組みの違いだけを紹介します。

千葉市は、処理機を「分解消滅型」と「乾燥減量型」に分けています。
どちらも、残った処理物は土と混ぜて1〜2か月熟成させると、土壌改良材として使えると説明しています。
方式によって補助額が変わる自治体もあります。
福岡市は、乾燥式の上限を1万円、バイオ式の上限を2万円としています。
反対に、処理機の方式を問わない自治体もあります。
札幌市と浜松市は、メーカーや機種の指定はないと明記しています。
選ぶときに確かめたいこと
どの方式が合うかは、家族の人数、置き場所、処理物の使い道で変わります。
熊本市は、処理時間・音・におい・電気代などの特性を確認して買うよう呼びかけています。
✓ ディスポーザーではないか(多くの自治体で対象外)
✓ 処理物を堆肥として使うか、ごみとして出すか
✓ 置き場所(屋内・屋外)、音、においの説明
✓ 電気代のメーカー公表値と、その計算条件
✓ 領収書を出してもらえる購入先か
たとえば「ルーフェン(loofen)」は、メーカーの公式サイトで乾燥式(温風空気循環乾燥方式)と説明されています。
価格はメーカー希望小売価格のない「オープン価格」です。
同じ公式サイトでは、1日の電気代を約20円としています。
ただし、適正量を入れて8時間使い、1kWhを27円として計算した目安です。
ルーフェンを含め、特定の機種が補助の対象になるかは自治体しだいです。
電動式だけが対象の区、方式で上限が違う市など、条件はさまざまです。
迷ったら、機種名を伝えて自治体の担当課に確認するのが確実です。
浜松市のように、過去に補助を決めた機種の一覧を公開している自治体もあります。
生ごみ処理機の補助金でよくある失敗
自治体のページには、申請でつまずきやすい点が書かれています。
特に気をつけたいものをまとめました。
- 買う前の申込が必要な市で、先に買った → 札幌市・福岡市・熊本市・岡山市は購入前の手続きが必須
- レシートや納品書しかない → 千葉市は納品書・適格請求書を認めない。川崎市も納品書・注文書・明細書は不可
- 領収書の宛名が申請者と違う → 川崎市・北区・札幌市は名義の一致が必要。千葉市は委任状が要る
- 他の商品と一緒に買い、処理機の金額が分からない → 川崎市は本体の金額が分かる領収書が必要
- ネットで買ったのに、市内の店が条件だった → 熊本市は市外の店・ネット購入は対象外
- 設置の前に申請した → 千葉市は納品・設置の後の申請が必要
- 申請額の計算を間違えた → 千葉市は100円未満切捨て。訂正印があっても訂正はできず、書き直しになる
- 申請期限を過ぎた → 鹿児島市は購入後3か月以内、江東区は6か月以内
- 予算が終わっていた → 杉並区は4月の時点で終了。年度の早い時期に動く
千葉市は、申請でよくある不備を、件数の多い順に公開しています。
いちばん多いのは、交付申請額の計算の誤りです。
たとえば35,100円の処理機なら、半分の17,550円ではなく、17,500円と書きます。
千円未満を切り捨てた17,000円も誤りとされています。
インターネットで買ってクレジットで払った場合は、領収書の発行に時間がかかることがあります。
千葉市は、領収書が出てから申請するよう案内しています。
生ごみ処理機の補助金についてよくある質問
Q. 生ごみ処理機の補助金は、国の制度ですか?
家庭用の生ごみ処理機の購入補助は、市区町村が独自に行う制度です。
この記事で確認した14の自治体は、いずれも市や区が自分の予算と要綱で実施していました。
国が全国一律で家庭の購入費を補助する制度は、確認できませんでした。
補助があるかどうか、金額や条件は、住んでいる市区町村によって違います。
Q. 生ごみ処理機の補助金はいくらもらえますか?
確認した14の自治体では、購入額の2分の1を補助するところが大半で、上限は1万円から3万5千円でした。
最も多い上限は2万円で、文京区・江東区・杉並区・北区・鹿児島市などです。
上限が高いのは千葉市の3万5千円、熊本市と岡山市の3万円です。
柏市の機械式は3分の1で上限1万円です。
Q. 生ごみ処理機を買ってから補助金を申請しても間に合いますか?
自治体によって違います。
文京区や千葉市などは、買った後に領収書を添えて申請する型です。
一方、札幌市・福岡市(電動)・熊本市・岡山市は、先に申し込みや事前認定を受け、決定の後に買う型です。
この型で先に買うと、領収書があっても補助の対象になりません。
買う前に、自治体のページで順番を確かめてください。
Q. ネット通販で買った生ごみ処理機も補助の対象になりますか?
多くの自治体で対象になりますが、例外があります。
文京区・北区・札幌市・岡山市などはネット購入も認めています。
熊本市は、市外の販売店やインターネット販売での購入を対象外としています。
また、宛名や品名の入った領収書が必要な自治体が多く、千葉市は納品書や適格請求書を領収書の代わりと認めていません。
Q. 生ごみ処理機の補助金は、もう締め切られていますか?
2026年10月5日時点で、確認した14の自治体のうち9つは2026年度の受付を終えていました。
杉並区は4月10日更新のページで、すでに受付終了を案内していました。
受付が続いているのは、千葉市・柏市・江東区・さいたま市(第3期)・札幌市(後期の申込は10月8日から)などです。
予算に達すると年度の途中でも終わるため、最新の状況は各自治体のページで確認してください。
まとめ|買う前に「自分の市区の順番」を確認する
家庭用の生ごみ処理機の補助は、市区町村の制度です。
確認した14自治体では、購入額の半分、上限1万〜3万5千円が中心でした。
いちばん大事なのは、申請の順番です。
買う前に申し込まないと対象にならない市があります。
また、予算に達すると年度の途中でも受付が終わります。
10月5日の時点で、14自治体のうち9つは2026年度の受付を終えていました。
札幌市の後期(10月8日から)、さいたま市の第3期、千葉市・江東区・柏市などは、まだ申し込めます。
それ以外の地域は、まず自治体の公式ページで今年度の状況を確かめましょう。
住まいのほかの補助金は、工事別にまとめた記事でも整理しています。
リフォーム補助金2026まとめもあわせてご覧ください。
本記事は、公的機関の情報や一般的な費用相場をもとに、かたづけガイド編集部が作成・確認しています。制度や費用相場は時期・地域・事業者により異なるため、最新かつ正確な情報は各機関や各自治体でご確認ください。
- 札幌市 電動生ごみ処理機の購入助成
- さいたま市 生ごみ減量化機器等購入費補助金
- 千葉市 生ごみ減量機器購入費補助金制度
- 千葉市 生ごみ減量処理機補助金申請に係る注意事項(PDF)
- 柏市 生ごみ処理容器等購入費の補助
- 川崎市 生ごみ処理機等の購入費の一部を助成します
- 浜松市 令和8年度家庭用生ごみ処理機の補助金制度
- 岡山市 生ごみ処理容器購入費補助
- 福岡市 家庭用生ごみ堆肥化容器購入費補助金について
- 福岡市 家庭用生ごみ堆肥化容器購入費補助金交付要綱(PDF)
- 熊本市 生ごみ堆肥化容器及び家庭用生ごみ処理機の購入費を助成します
- 鹿児島市 生ごみ処理機器の設置補助金制度
- 文京区 令和8年度家庭用生ごみ処理機等購入費補助金
- 江東区 家庭用電動式生ごみ処理機購入費助成
- 杉並区 家庭用生ごみ処理機の購入費補助
- 北区 家庭用生ごみ処理機等購入費補助金
- loofen(ルーフェン)公式サイト
- パナソニック 家庭用生ごみ処理機 自治体の助成金について

